HASC-IPSC


概要

HASC-IPSC(Indoor Pedestrian Sensing Corpus)は屋内位置推定研究建物構造推定研究を主なターゲットとした 屋内歩行センシングコーパスです. 被験者にスマートフォンを装着して建物内の様々な経路を移動してもらい, スマートフォンに記録された加速度等のセンサデータに対して, 右左折や階段昇降といった詳細な行動ラベルを人手で付与しました. また各歩行移動データには,スタート地点を原点とした1 秒ごとの3 次元座標の 正解データも用意されています.このデータを利用すれば, 各研究で提案された歩行者デッドレコニング手法の精度を検証できます. 建物全体の歩行空間ネットワーク構造の正解データも用意されていますので, 複数の歩行センシングデータを統合して建物構造を自動推定する研究のリファレンスデータとしても利用できます.
詳細はHASC-IPSC利用説明ファイルを御覧ください.


ダウンロード

hub.hasc.jpからダウンロードできます.
利用規約に同意いただければ無料でご利用いただけます.


対象環境

名古屋大学IB電子情報館北棟(B1F-5F),中棟(B1F-2F),南棟(1F-3F)


収録データ


対象環境の歩行空間ネットワーク

※建物構造(structure.csv)を3次元にプロットして作成


移動経路の例

※各経路のラベル情報(***.label)を3次元にプロットして作成


収集センサデータ

加速度,角速度,地磁気,気圧,WiFi


設定

経路設定

114 種類の経路(56経路:建物内移動,58経路:建物間移動)
32 箇所の始点・終点: 部屋・通路の突き当り

使用端末

Nexus 4 (Android 4.2.1):腰後ろのホルダに装着
Garaxy S3 (Android 4.1.2):被験者が普段携帯端末を装着する箇所(ズボンのポケットやカバンの中)に装着

センサデータロガー

HASC Logger


被験者への指示


被験者

年齢
20代前半 6 5
20代後半 5 5
30代前半 5 5
30代後半 5 7
40代前半 5 6
40代後半 5 5
50代前半 5 6
50代後半 5 6
60代前半 5 6
60代後半 5 5
Total 107


データ統計

サンプリングレートの実測値
Nexus 4 Garaxy S3
加速度 99Hz 88Hz
角速度 99Hz 121Hz
地磁気 99Hz 88Hz
気圧 99Hz 65Hz
WiFi 1.0Hz 1.8Hz

経路データ統計
被験者数 107
経路数 116
延べ経路数 452
始点・終点の数 32
各経路を歩く被験者の数 Avg:3.92 SD:1.33
1経路に含まれるノード数 Avg: 17.85 SD: 6.36
各経路の時間 Avg: 110.05 s SD: 35.97 s
各経路の長さ Avg: 103.81 m SD: 32.52 m
1リンクの時間 Avg: 6.53 s SD: 5.07 s
1リンクの長さ Avg: 6.16 m SD: 6.47 m
1回の観測で得られるWiFi基地局の数 Avg: 32.39 SD: 10.71


ツール

HASC Toolを利用すれば,HASC-IPSCを用いた行動信号処理が容易に実現できます.


可視化ツール


以下の情報を可視化できるツール(Javascriptベース)が同梱されています.


ドキュメント・ビデオ


更新履歴